※今年私が初見の作品のベスト。今年公開されたもののそれではありません。
1位 焼け石に水(2000)
レイトショー(フィルム上映)で観た!フランソワ・オゾン監督。
趣味的にもドストライクだったし、ラストシーンが頭にのこって離さない。今年は同監督の短編映画「サマードレス(1997)」も観たが、不気味で爽やかで色っぽくて・・・面白かったな~。ちなみに今年日本で劇場公開された、同監督の「婚約者の友人(2016)」はピンと来なかった。初期作品が好きなのかな。
2位 聖なる鹿殺し(2017)
愛するヨルゴス・ランティモス監督最新作。公開してすぐに劇場にかけつけ、グッズのトートバッグも買った。今年は同監督の過去作「籠の中の乙女(2009)」も観たけど、やっぱり不気味で怖くて、一方で美しくて良かったな~。劇中流れている映画は「恋はデジャ・ブ(1993)」。この作品を流すことにどのような意味付けをしているのか・・・気になってこちらも観た。
3位 ホドロフスキーの虹泥棒(1990)
ホドロフスキー特集上映にて、「エル・トポ(1969)」、「サンタ・サングレ(1989)」、「リアリティのダンス(2013)」、「エンドレス・ポエトリー(2016)」と併せて観た。おどろおどろしい難解な作品の中でこれだけは、根明な男同士の友情や仲間について描かれている。ホドロフスキーとは思えない日曜洋画劇場で流せそうな作品なのだけど、一番気に入ってしまったし、劇場で号泣した。「サンタ・サングレ」も好きだったな。
4位 手紙は憶えている(2015)
騙された~。映画のトリックというのは、ある程度パターンがあるからあまり期待しないのだけど・・・この作品のラストには驚いた。あと、クリストファー・プラマーの演技が素晴らしい。ワクワクしたり、とてつもなく悲しくなったり、色々な感情を引き出してくれる作品だった。劇場で観られていないのが残念。観る前は「メメント」の二番煎じかと思ったが、とんでもなかった。
5位 何がジェーンに起こったか?(1962)
フィルム上映(35mm)にて。老婆とデブしか出てこないのに、めちゃくちゃ面白かった。笑えるけど、ラストはせつない。
6位 グエムル(2006)/スノーピアサー(2013)
ポンジュノ監督2作品。この監督の悪ふざけっぽい振り切り方が大好き。あとソンガンホも大好き。
本当に恐いのは化物でも環境でもない。人間だ。
7位 ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009)
三浦大輔監督の会話劇って湿っぽくてリアリティがあって、大好き。今年は「裏切りの街」も観たけど良かったな。小林薫、渋川清彦が出演しているのも、高ポイント。
8位 タクシー運転手(2016)
お分かりいただけただろうか。私はソン・ガンホが大好き。あとこの作品は迫力あって胸が熱くなった~。どこまで脚色なのかは考えてしまうけれど。
9位 女は二度決断する(2017)
救われない展開と、当然のラストへ。犯罪者の女の子の人相が絶妙。
10位 ノー・ドロウニング(2016/短編)
不思議な世界観とファンタジックなラストが好き。長編で観たい。
2018年に観た映画は163本。2016年は197本、2017年は149本だったので、多くもなく少なくもなく・・・といった感じか。量を見ると作品もパターン化されて見えてくることがあるので、2019年はなるべく素直な心で観られるよう心掛けたいかな。